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リサイタル⑵


E.ボザ 三つの印象

さて、二曲目はE.ボザの作品です。E.ボザは管楽器界では人気のある作品をたくさん書いている作曲家ですね。フルートにも数曲有名な曲がありますし、金管楽器の作品も魅力的なものが多いです。

この三つの印象はいわゆる現代曲と呼ばれる作品の一歩手前、近現代と呼ばれるカテゴリーに属しています。わかりやすい調やリズムではなく全体のインスピレーションだったりボザ特有の音階が入っていたりで、一見何が行われているのか分からなくなる時がありますがそれでいいんです笑

この作品にはそれぞれ題がついており、メディチ家の噴水、月の女神ディアーヌの小さなニンフ、エルケの踊りと神秘的な雰囲気が感じられます。

メディチ家の噴水は当初レスピーギのローマの噴水の4曲めの曲だ!と考えてたのですが、どうやらフランスにも公園の中にメディチ家の作った噴水があるらしく、曲目の雰囲気や噴水の規模を考えるとそちらの方がしっくりきそうな感じです笑

どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください😂

ピアノの静かなアルペジオの上で跳ねたり沈んだり自由なフルートの動きが水の広がりを表現しています。派手な噴水というよりは静かだけど水飛沫は確かにあって、絶えず動きがいろんな箇所に生まれていくような一曲目です。

月の女神ディアーヌはローマ神話の中に出てくる女神ですが、ギリシャ神話に出てくる狩猟の神アルテミスと同一人物のようで、ディアーヌのオリジナルストーリーはほとんどがアルテミスのストーリーです。

余談ですが、わたしの修士課程を修了するためのリサイタルのテーマがギリシャ神話とフルートというものでした。神話とフルートは個人的に他の楽器より相性が良いような気がしています。

さて、お話を戻しますが、オランダの画家フェルメールの書いた『ディアーヌとニンフたち』という絵画があったり、ヴェルサイユ宮殿にはディアーヌの泉水というブロンズ像があったりとディアーヌをモチーフにした作品がたくさん残されていますがボザ果たして何をみてこの二曲目を作曲したのでしょうか。美しさの中にも強さがあるディアーヌの芯の強さを表現したい作品です。

最後はエルケの踊りという題がついています。1曲目と2曲目に出てきたモチーフが少し顔おを出し短いながらも中間部にカデンツァを含んだ軽快な踊りでフィナーレをむかえます。


次回へ続く!

千葉市カノンフルートスタジオ

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