リサイタル 最終回
ついに最終回です。
リサイタル最後の曲はF.メンデルスゾーンのソナタ(1838年)です。
この作品はヴァイオリンの為に書かれた3つのソナタ(1曲は未完)の一つで、作曲者の生前には出版されず後に世界的ヴァイオリニストであるメニューインによって1953年ベルリンの図書館で発見され世に知られるようになった作品です。裕福な家庭で育ち幼い頃から神童と言われていたメンデルスゾーンが最初のヴァイオリンソナタを書いたのはなんと1820年、彼がまだ11歳の時でした。
今回演奏する1838年のソナタはメンデルスゾーンが29歳で作曲した作品で円熟し充実した内容の作品になっています。
なぜこの作品を演奏しようと思ったかというと、昨年の今頃コロナ禍で色んなことにやる気を見出せず毎日単調な生活をしてた時に、こんな時でもないと!と考え家にあるCDをとにかく聴いていました。そんな中一番聴いていたのがヴァイオリンソナタを集めた工藤重典先生のCDでフルート奏者がよく演奏するフランクやプロコフィエフ(原曲はフルートです。)ではなく、グリーグ、シューマンそしてメンデルスゾーンの3曲が収録されているものでした。
残念ながらフルートのオリジナル作品(室内楽)はドイツロマン派の作品が少なく、レパートリーを勉強する機会がなかなか無いので今回は私の中で一番挑戦的な作品ではないかと思います。メンデルスゾーンの世界観を少しでも届けられるようしっかり演奏したいと思います。
さて、リサイタルまであと1週間となりました!!
リハーサルも大詰め。ピアノの宮阪さんと納得するまで音楽を作り上げ、とても有意義な時間の中で勉強しています。まだお席少しだけご用意があるのでチケットお求めの方はぜひcontactよりご連絡ください。
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